リウマチ
リウマチ
関節リウマチや痛風は、内因性によって関節が痛くなる代表的な疾患です。
関節の痛みや腫れは、年齢とともに起こる変形性関節症や変形性脊椎症に多く見られますが、関節リウマチをはじめとする膠原病が隠れていることもあります。少しでも気になる症状がございましたら、お早めにご相談ください。
関節リウマチ、乾癬性関節炎、全身性エステマトーデス、全身性強皮症、痛風、混合性結合組織病、抗リン脂質抗体症候群、血管炎症候群、変形性関節症など
多関節炎の代表的な疾患です。初診時にすぐに確定診断することは稀ですが、診断基準が存在します。この疾患は内因性の免疫異常によるものであり、具体的な原因はまだ明確ではありません。しかし、そのメカニズムはかなり解析されており、診断が確定すれば適切な新薬治療によって病態の進行を防ぎ、日常生活を維持することが可能です。関節リウマチの疑いがある患者のうち、関節リウマチと確定診断される割合は5%未満であることが一般的です。ただし、経過観察を行い、1年近く経過すると症状が現れる場合もありますので、注意が必要です。
乾癬という皮膚疾患に合併する病気で、関節や腱付着部、指に炎症をきたす病気です。原因は不明で30〜50歳代に多く、男女比はほぼ同じです。日本人では乾癬の患者様の10〜15%に発症するといわれています。乾癬性関節炎では乾癬の皮膚病変を多く認めます。乾癬は、髪の生え際や肘、膝、でん部などに多く出現し、発疹と、銀白色のフケのような鱗屑(りんせつ)を認めます。治療は病気の進行抑制をしながら、日常生活の質を上げることを目標に進めます。
一般的には中年の男性がかかる疾患だと思われがちですが、実は若い女性や高齢の女性もよくなります。痛風は、正確には尿酸が関節に結晶として沈着する疾患であり、それ以外の物質が沈殿するものは偽痛風と呼ばれます。痛風は高尿酸血症の状態に脱水が重なることで発症します。偽痛風も脱水が原因となります。脱水のトリガーとしては、不規則な食生活や気温の上昇、アルコール摂取、仕事、スポーツなどがあります。特に偽痛風は、中年以上の女性では渇水中枢のセンサーの機能低下が関与していると考えられています。
また、若い女性は水分の自己抑制や仕事上の食事間隔の乱れなどが多い傾向があります(飲食業、美容師、サービス業など)。痛風と偽痛風のいずれも、発作の前兆があり、その後1〜2日で発作が起こります。発作は四肢のどこでも起こる可能性があります。痛風の場合、尿酸値を下げると治癒します。ただし、偽痛風は原因物質を特定することが難しいため、症状の緩和を目指す対症療法しかありません。そのため、生活指導が重要となります。
手指特にDIP関節(遠位指節間関節)つまり一番先端の関節が変形し痛みを伴うもので、主に多くは中遠以降の発症で家族性であり、5年から10年で痛みは取れますが変形は残ります。但しリウマチとは違い、四肢の変形や疼痛は生じませんが、リウマチと合併する例も稀にあります。
内科のリウマチ膠原病科へ紹介します。